映画「白ゆき姫殺人事件」

湊かなえ原作の作品で面白そうなので観てみました。10年前の映画ですがまったく古さは感じられず面白く観ることができました。化粧品会社の三木典子が刃物で何度も刺され焼かれるという残忍な殺人事件を追うという形で、フリー記者である赤星雄治が取材していくという形で、同僚、同級生、地元住民の視点での主張が展開されていきます。しかし、その取材は表面上の発言をなぞっただけの取材で、それをそのまま流すことによって、世論の方向が歪められていきます。最後に当事者である城野美姫の告白という形で真実が明かされていくのですが、その途中で、警察により真犯人が逮捕されたことが報道されるのですが、それはこの取材や告白とは関係なく独自の警察による捜査による逮捕でした。つまり、赤星の取材や報道は、捜査にはなにも影響なく、ただ単にネットで冤罪を作り上げていただけでした。しかもラストで、赤星は城野の顔さえも知らずに犯人に仕立てていたことがわかります。人間の汚い裏側の心情も見どころですし、どういう人が信じられる人かというところも見どころです。犯人は誰かという推理と、人間関係の醜さと、報道の姿勢の問題、そういうところがいろいろと面白くてとてもいい映画だと思いました。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

コメント