映画「アイミタガイ」

感動して泣ける映画と聞いていたこと、「相身互い(お互い様)」というめずらしい言葉がタイトルであること、舞台が三重県桑名市であること、で気になっていた映画だったので、長女を誘って今夜観てきました。中條ていの同名小説が原作です。

ウェディングプランナーの梓(黒木華)は中学生の時にいじめから助けてくれた親友・叶海(藤間爽子)の死を受け止められずに、生前二人でやり取りしていたスマホのトーク画面に、日々話しかけていました。梓は両親の離婚における責め合いを見てきており、付き合っている澄人(中村蒼)との結婚に踏み切れず悩んでおり、前に踏む出せずにいました。。また、娘の死に向かい合う叶海の両親(西田尚美、田口トモロヲ)は、児童養護施設から娘へのカードを受け取ったのを機会に、娘の活動を知ります。娘の遺品であるスマホには、梓からのメッセージが届きます。それらの出来事が最後にすべて結びついていく・・・という話です。

だいたいのあらすじは知っていたので、叶海の死による梓の驚きと悲しみが描かれているのかと思って観始めるのですが、叶海の死はワンシーンだけで、そのあとは、叶海の死の現実を受け入れて暮らす梓、叶海の両親の日常が淡々と描かれていきます。中学生時代の梓と叶海の出会い、梓と老婦人・こみち(草笛光子)との出会いとピアノ演奏の思い出、梓と澄人とのやり取り、梓と澄人と祖母・綾子(風吹ジュン)の会話、叶海の両親と養護施設とのかかわりと訪問、などの何気ない出来事が描かれていきます。その中で、梓、叶海、澄人、叶海の両親、こみちの人間性や考えが明らかになっていって、それぞれの思いに観ている側も寄り添っていきます。そして、最後に、その出来事が見事なまでに関連付いていることがわかり感動のラストになっています。まさに「アイミタガイ」です。号泣という感じではなく、じわりと涙が流れてくる、そんな感じでした。

前半は退屈するかも知れませんが、その前半をじっくりと観ることによって、最後に美しい感動が押し寄せてくる、そんな映画でした。観て良かったと満足できる映画でした。三重県人としては身近な近鉄電車も重要な役割を果たしており、それも嬉しく感じる映画でもありました。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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