小説「汝、星のごとく」

本屋大賞の作品ということで、私と長女がともに読みたいと思って買った作品です。

プロローグで、「月に一度、わたしの夫は恋人に会いに行く。」という始まりから、この物語の中の登場人物の関係性や秘密めいたものを感じて引き込まれてしまいました。

そしてすべて読むと、プロローグとエピローグで、同じような描写を繰り返していながら、その印象がまったく変わるという、そういう構成のうまさや面白さにも驚きました。プロローグとエピローグで暁海の印象を変えてしまうだけの切なく苦しい恋愛が、第一章から第四章まで、櫂と暁海の立場で交互に時系列的に描かれます。登場人物の中で魅力的だったのは、瞳子と北原先生でした。このふたりは正しいことだけをしている人間ではありません。むしろ人を傷付けていますし、世間的には良くないことをした人間とみなされると思います。しかし、このふたりの言葉には、自分勝手と切り捨てる以上の優しさや、信頼感や、責任を追う覚悟や、生きることに対する強さなど、大切なことを教えてくれる重みがありました。

この作品も映画化されたら感動的かもと思っていたら、櫂が横浜流星、暁海が広瀬すずで来年公開されるらしいです。小説で感じた「櫂と暁海」と「横浜流星と広瀬すず」の印象とはちょっと異なりますが、横浜流星も広瀬すずも演技達者なので、いい映画になりそうです。瞳子と北原先生を誰が演じるのかも興味津々です。楽しみに待ちたいと思います。

詳しい感想や書籍情報に興味のある場合は下記ホームページをご覧ください。

定年後男の趣味三昧/小説/汝、星のごとく

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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