映画「ナイトフラワー」

昨年、この映画も気になっていたのですが、他に観たい映画がいくつかあったので結局映画館では観なかった映画です。内容が麻薬の密売に手を出す母親ということだったので、結末が暗いのではないかという危惧もありました。今回、毎月の期限切れとなるU-NEXTのポイントを長女からもらって観てみることにしました。

観た印象は、この映画をどう楽しんで観ればいいのかということをずっと考えながら物語を追っていたという感じでした。面白いわけでもないし、感動的でもなく、子供ふたりを貧困の中で育てるシングルマザーの夏希(北川景子)が、ひょんなきっかけからドラッグの売人になっていくというストーリーで、そこに、娘・小春(渡瀬結美)のバイオリン教室やイジメ、息子・小太郎(加藤侑大)が他の子供に怪我をさせるという出来事がその背中を押すという形になっています。また、友人となった格闘家の多摩恵(森田望智)の孤独や困難、夏希による麻薬密売への巻き込みなどが絡んできます。観ていて共感も感じられない行動ばかりですが、夏希を演じるのが北川景子ということで、最後はハッピーエンドで終わるのだろうという期待と興味で観続けました。また、多摩恵を演じる森田望智がいつもの森田望智の印象とはまったく異なるというのも見どころでした。

ラストシーンは、ハッピーエンドのようだけど昼間にナイトフラワーが咲いていることで違和感満載。つまりは、このラストシーンは夏希の幻想で、実際は悲劇で終わっているということなんだとわかります。そう考えるとこの映画は、貧困で苦しんでいる夏希のような人間の悲しい運命とその残酷な結末を描いたものとわかり、この映画の意味というものがわかってきました。いくら貧困で苦しいと言っても、安易に違法の世界に踏み込むことの危うさを伝えたいのだとわかります。その意味がわかると、映画の最初の印象がガラリと変わり、なかなかよく考えられた映画だと思えるようになりました。

詳しい感想や映画情報に興味のある場合は下記ホームページをご覧ください。

定年後男の趣味三昧/映画/ナイトフラワー

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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