震災の津波で行方不明となった親友、すみれの死を受け入れられない真奈が、遺品として手にしたビデオカメラに残された映像からすみれの秘密を知ることにより、生きている人間と亡くなった人間との繋がりあらためて感じるという感動のストーリーのはずなのですが、私には映像理解力が足りないのか、心に響く内容ではありませんでした。岸井ゆきのは人に溶け込むことが苦手な真奈、浜辺美波はミステリアスなすみれをよく演じていたのですが、どこが残されたビデオで真奈がすみれのことを知ったのかがよくわからず、単なる真奈とすみれからの視点でのシーンとして見せられたようにしか思えませんでした。なので、映画を観ている観客は、ああそうだったのかとすみれの秘密を知りますが、中の登場人物である真奈にはすみれの秘密はどこまでビデオでわかったのか、そこが明確に私には理解できず心に伝わってきませんでした。すみれが真奈のもとを去った理由も、真奈が心を許せる友が他にいるようなことを言ったからなのか、すみれが真奈に特別な感情を持っていたからなのか、そこも明確にわからずいろんな考え方ができるような演出でした。そういう疑問のようなモヤモヤ感が私にとっては感動の障害となってしまいました。映画本来の映像、その中のビデオの映像、そしてドキュメンタリー的な映像、その受け取り方と理解が私にはとても難しかった映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。





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