テレビでアニメ化された作品の実写版ということで、アニメの出来に比べてあまり評判の良くない映画だそうです。しかし、アニメを知らない私は、なかなか面白いストーリーの映画だったと思いました。笑ったり、泣いたりという感動的なシーンや心に響くシーンはありませんが、謎解きミステリーということでは面白かったです。「氷菓」というタイトルも、そうだったのねと思わせる意外さもありました。一番心に響いたのは、関谷が学校を去る時のシーンで折木が話す「高校生活と言えばバラ色、バラ色と言えば高校生活。そのバラ色の高校生活を打ち切って余るほどのバラ色が果たしてこの世に存在するのだろうか。そんなものは無い。」という言葉。この言葉は、娘が高校生活を諦めなければいけないところまで追いつめてしまった時のことを思い出して重ねてしまいました。関谷は学校からの理不尽なイジメ、娘は周りからの理不尽なイジメで高校生活を追われる。辛い心の痛みを感じてしまいました。関谷が姪のえるに話した「生きたまま死ぬ。死んだまま生きるのは嫌だ」という言葉が、娘もそんなことを思っていたのかもしれないと思うと、心に突き刺さってきました。「理不尽なイジメ」で心を傷つけられた心の叫びが「氷菓」という言葉。謎解きの面白さと、そこに潜む理不尽さの訴えと切なさ。それを描いているだけで、私はこの映画をいい映画だと思いました。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。





コメント