映画「市子」

この映画は昨年末に公開されて観たかったのですが、近くに上映映画館が無かったということで観ることができなかった映画です。スマホからテレビへの無線画面ミラーリングの試しとして、Amazon prime videoでこの映画を観てみました。途中で通信が切れたりブロックノイズが出たりということもありましたが、なんとか映画として楽しむことができました。この映画は、長谷川義則が結婚を申し込んだ川辺市子がその翌日に失踪したことから、川辺市子の悲しく辛い境遇が、証言者によって明らかになっていくというストーリーです。そのつどその証言の内容の年月と証言者の名前が表示されて、それによって余計に徐々に真実が明らかになっていくという醍醐味を感じられます。その境遇の真実は、どうしようもなく辛いもので、生きていくためにそうせざるを得なかったという悲しさも感じられます。港に沈んだ車の男女は果たして誰だったのか。市子は手に入れたいものを手に入れて生きているのか、それとも北秀和のこれ以上手を汚させないために市子を守って死を共にしたのか。過去は明らかになったものの、現在と未来は何も示されずに映画は終わります。126分の映画ですが、えっここで終わり?と感じてしまいました。市子の過酷な境遇だけが心に残ってなんとも言い難い気持ちだけが残ります。それがこの映画の世界観でありそれがこの映画に引き込まれる良さかなと思います。「52ヘルツのクジラたち」の杉咲花が良かったですが、この映画の杉咲花もとても良かったです。明るい杉咲花よりも、こういう暗く笑わない杉咲花の方が魅力的に感じました。観て良かった映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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