小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」

2日で一気に読みました。謎解きの主人公は、元マジシャンの神尾武史、その相棒は姪の真世という新しいコンビです。被害者は、真世の父であり武史の兄である元教師の英一で、容疑者は英一の元生徒たちであり真世の友人という設定です。武史の神がかり的な推理力、観察力、理解力で事件を解決するわけですが、印象としては、武史は、あまりにも頭が切れすぎる超人的思考回路で無駄も無く、それが逆に魅力や存在感を乏しくしているような感じがしました。性格は少しやんちゃな感じに振っていますが、それが人間的な魅力になる感じにはなっていないように感じました。次のこのシリーズではよりキャラクターが明確になっているのを期待したいと思います。謎解きストーリーは面白かったですが、事件の真相は案外単純で驚きもなく、そんな結末に比べて長く引っ張り過ぎのような感はありました。しかし、登場人物は多くなくわかりやすかったのと、細かな部分まで最後にしっかりと回収されていて、あれはどういうことだったのかというところはまったくなかったので、読みやすかったですしモヤモヤ感も残らない作品でした。真世と婚約者の健太との関係がそのあとどうなったのかは気になりますが、次回作をみるとわかるのでしょうか。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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