映画「流れ星が消えないうちに」

波留が主演かと思ってなんとなく観始めた映画です。

恋人・加地が事故死した女子大生・奈緒子の複雑な気持ち、今の状況への問いかけ、今後の生き方に悩む姿を描いた映画です。全編、奈緒子の加地と今の恋人・巧に対する複雑な気持ちが描かれますが、加地を忘れられない強い気持ちがあるにもかかわらず、巧に心からの好意を寄せて付き合う心理というのは、あり得るのかなという感じがします。そんな気持ちの奈緒子を理解し包み込むような巧の心情も、理想すぎるような気がします。最後は奈緒子と巧は、加地を忘れることはしないで共存していくみたいなことで終わるのですが、そこに至る苦悩もあまり強く描かれていないので、最初の状況と何が大きく変わるのだろうかと思ってしまいます。流れ星に最後は何を祈ったのか、私には想像できない話の流れでした。

また、奈緒子の家庭(父親)の話も、これも理想的なあり得ないような親子関係で、娘を尋ねてきた男とすぐにあんなに親しく接することができるのかということの方が先に思ってしまいます。加地の言った「考え得ていても何も変わらない。行動を起こすことが大切」という言葉を後押しするための出来事のようにしか見えませんでした。

しかし、個人的にはこういう映画は嫌いではありません。自作のプラネタリウムで加地が奈緒子に告白するとか、それを巧と貴子が協力するとか、そういうメインの出来事は悪くないと思います。主役が波留ということだからかもしれませんが、死んだ恋人への悲しみと怒り、今の恋人への恋心と信頼、そういう心理状態はよく伝わってきて、可愛く思えます。

盛り上がりは無く、感情を揺さぶられる内容ではありませんでしたが、理想的な人々の優しい会話や、波留という女優を楽しむという意味では楽しめるかなという映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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