小説「君の顔では泣けない」

面白くて一日で読み切ってしまいました。この作品は、第12回小説野生時代新人賞受賞の「水平線は回転する」を改題したものです。男女の体が入れ替わるという設定の物語はよくある設定ですが、この作品は、体が入れ替わってから15年の月日が経ったところから始まります。ふたりは1年に一回故郷で会って一年間のお互いの状況を話し合うのですが、15年目のその日に過去を振り返って物語が進むという構成です。15年男だった人間が突然女性の体になり15年間生きてきた。その過程においてどんな感情が生まれどんな問題が起きるのかを、実に丁寧に描かれています。異性の目で異性の人生を体感することによって、社会で男女に生き難さや生き易さ等のどんな問題があるのか、体が入れ替わることによる家族や友人との関係はどうなるのか、体力的な違いによってどんな問題が起きるのか、そういう問題が丁寧に描かれていてとても良い作品でした。読み終えた後、この物語は映画化すると面白いし感動的だろうなと思ったのですが、調べるとなんと今年の11月に芳根京子と髙橋海人主演で公開されるそうです。これはぜひ観なければと思いました。詳しい感想や書籍情報に興味のある場合は下記ホームページをご覧ください。

定年後男の趣味三昧/小説/君の顔では泣けない

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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