映画「劇場版Doctor-X」

家族みんなが観たいという映画でしたので、休みの合う今日4人で観てきました。

神津比呂人(染谷将太)が東帝病院の院長となってやってきます。比呂人は、双子の弟がいて、まだ母親のお腹にいる時に晶(岸部一徳)に手術をされて弟・多可人(染谷将太・二役)の健康を害されたと思い込んでいます。比呂人は病院の合理化のために、効率の悪い医師や看護師を解雇していきます。そんな時、比呂人は未知子(米倉涼子)と晶と出会い、晶の弟子である大門に弟の手術をさせることを画策するというストーリーです。未知子と晶の関係と、植物人間となった多可人・脳梗塞で倒れた晶・恨みを買って負傷した比呂人の3人に対する大門の対応がみどころとなります。

某国の大統領の命を救うとか、ヘリから海にボートとともに未知子が落とされるシーンや、陸に向かう未知子のボートの漕ぎ方が逆ではないかといった、ちょっと飛んでいてあり得ないだろうという非現実的なプロローグで始まり、ちょっと引いた感じで観始めたのですが、倒れて意識の無い晶の足に未知子がヘノヘノモヘジを書いて泣くシーンあたりから胸にグッとくるものがあり、その後は未知子の目の前の患者の命を生かす行動に心打たれてしまいました。比呂人が根っからの悪ではなく、弟思いの優しい人間であったことも最後の展開を素直に受け入れることができます。晶は比呂人を生かす手術のために命を捧げたと思いましたが、そこはきちんと布石が打ってあって、一時的に命をつなぐ処置がされていたというオチで、晶の死を感じて泣いてしまったことを少し後悔されられる感じでしたが、この結末のほうがこの作品の雰囲気に合うと、これも素直に受け入れることができました。

未知子と晶の関係に加えて、西田敏行は遺作に相応しい素晴らしい存在感を感じさせてくれて、そういう意味でも目頭が熱くなりました。ずっと座ったシーンばかりでしたが、そんな状態だったことを感じさせない、いつもの憎めない素敵な蛭間重勝を演じてくれていました。

プロローグの部分や、心臓移植の手術に少し非現実感を感じてしまいましたが、全体的にはいいストーリーで感動的な作品でした。私よりも、奥さんや娘たちのほうがしっかりと泣いていて、観終わったあとも「いい映画を観れて良かった」と大満足の様子でした。末娘は「記念に私もパンフレットを手元に置いておきたい」というので、私のとは別に買ってあげました。

家族全員で楽しめたとてもいい映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。

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