面白くて楽しめる映画でした。役所広司という俳優さんは、真面目で重みのある演技も魅力ですが、とぼけた面白さはそれ以上に魅力的ですね。役所広司が演じる岸という木こりが、映画撮影に巻き込まれながら、頼りなく自信を失っている若い映画監督と心通わせて自信を持たせていくという物語ですが、随所にコミカルな場面が散りばめられていて、自然に笑みがこぼれます。タイトルの「キツツキと雨」は、キツツキは木こりである岸を象徴しているように思いますが、雨というのをタイトルに入れているのは、読み取り難かったです。人生の雨なのか、じっと我慢して待てば晴れ間も見えてくるという象徴としての雨なのか、そのあたりも奥深い感じがします。どちらにせよ、岸のいろんな言葉や何気ない励ましによって、成長して監督が自信を取り戻していくその過程が、この映画のポイントだと思います。また、岸の息子を責める親戚に放つ岸の言葉も身に沁みました。諦めずに気長に見守ることが大切ですね。いい映画でした。

上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。また、ネタバレの記述もありますのでご注意ください。





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